先日、NHKのドキュメンタリー番組を見ていた時、太平洋戦争時に被爆体験をしたおばあちゃんがこのようなことを仰っていました。
平和は風船のようだ
「ふわふわしていて、みんなで何とか持っておかないとならない。でも、ふとした瞬間に、ふっと、手元から離れて、風船がどこかに行ってしまうと、銃撃や爆撃がやってくる。」
麻雀には、「平和(ピンフ)」という役があります。本来の意味は、分かりやすく言えば、
「平あがり」という意味です。
麻雀には役以外にも、「符(ふ)」という得点があり、本来は符が麻雀の得点の仕組みであり、根源です。
現代麻雀では、符はあがれれば必ず20符付きます。
その他に、手牌の内容により、符が2符とか4符とか、32符なんて付くことがあります。
平和は、符をつけようとしない上がりです。
あがった時に20符だけある上がり。
この役が生まれたのは、
「符をつけようとしない上がりは綺麗だね」という風に、誰かが言ったからかも知れません。
初心者がつまずくのが平和の理解です。
符計算というのは、少し難しくて、得点計算もままなりません。
「123とか345の横並びだけを集めればいい」「333とか東東東の組み合わせがあれば平和にはならないよ」「場の風牌と自分の風牌、白發中を持たないであがる」
なんて、手牌の法則によって、初心者に覚えてもらったりするものです。
平和というのは、非常にめんどくさい役なのです。
だけど、麻雀発祥当時から、平和の役はあって、現在も麻雀の手役の中心になっています。
たった一つの風船をみんなで一緒に、何処かに飛んでいかないようにするのは、非常にめんどくさい仕事なのかも知れません。
そうゆう意味では、「今のうちの社長は、いつも平和の役が付いているな」
今、そのように思いました。